医学生,研修生,若手医師の皆さんへ
研修プログラム
後期研修において、初期研修での習得内容の再確認と、専門領域の知識と技術を習得することを目標とします。入院のあった翌日の朝に内科全体(リウマチ・膠原病内科に加え、循環器内科、内分泌・代謝内科、消化器内科、腎臓内科、呼吸器内科、血液内科)のカンファレンスにて症例を提示し、各分野の専門家からアドバイス、コメントを受けます。これはプレゼンテーションの練習にもなります。火曜日の夕方にはリウマチ・膠原病内科独自のカンファレンスがあり、1週間ごとの入院患者さんの治療経過の確認、治療方針を決定します。腎臓内科と合同の科長回診や、指導医との回診を通して、身体所見からの病態のアプローチを学びます。指導医のチェックのもと、翌年からは一人の内科医師として活躍できることを目指し、第一主治医として活躍していただきます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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8時 | 新患紹介 | 新患紹介 | 新患紹介 | 新患紹介 | 新患紹介 |
9時 | 病棟業務 | 外来初診補助 | 病棟業務 | 病棟業務 | 外来初診補助 |
午前 | |||||
午後 | 病棟業務 | 科長回診 | 病棟業務 | ||
16時 | 外勤 | リウマチ・膠原 病内科症例 腎病理 カンファレンス |
内科全体 カンファレンス |
外勤 | |
夕方 | 抄読会・リサーチ カンファレンス |
学位取得
学位取得を希望する方には大学院に入っていただきながら研修することが可能です。学位論文をとるには研究をする必要があります。現在当科で取り組んでいる研究課題としては、IgG4関連疾患、シェーグレン症候群、免疫グロブリンと腎炎、サイトカインとループス腎炎、関節炎と環境要素、ウロモジュリン腎症です。2014年にはがん進展制御研究所との共同研究で,制御性T細胞を利用した炎症病態の治療についてEuropean Journal of Immunologyに発表、2015年に筑波大学腎病理部との共同研究でポドサイトの機能と脂質代謝についてAmerican Journal of Pathologyに発表、2017年は関節リウマチにおけるIL-6阻害及びサイトカイン変動に与える影響についてModern Rheumatologyに、シェーグレン症候群の自己抗体と臨床像の解析をModern Rheumatologyに、ジュネーブ大学との共同研究で免疫グロブリンの糖鎖が溶血性貧血に及ぼす影響をJournal of Immunologyに、2019年には筑波大学腎病理部との共同研究で腎炎における補体の働きをScientific Reportsに発表し、それぞれの先生が学位を取得しました。このように,当科では個々人にふさわしい形で、全力で学位取得の後押しをしていきたいと考えています。
専門医養成コース後の進路
専門医養成コースで十分なリウマチ・膠原病あるいは腎疾患を診療する力をつけた後は,大学あるいは関連病院にて実地医療を学ぶことが可能です。「急性血液浄化など救急医療に関わりたい」「膠原病のスペシャリストとして,大学病院や,全国の有名施設に研修に出たい」「総合内科のできる病院に行きたい」「移植を勉強するために,あるいは基礎研究をしたいので留学したい」「出産したいと思っているので,日中だけの職場にしてほしい」など当科では柔軟に対応可能です。
留学
留学希望の方にはそれぞれの研究内容並びに本人の希望に応じて留学が可能です。例としては筑波大学腎病理部、以前にはエール大学、ジュネーブ大学、国立循環器病センター、金沢大学がん進展制御研究所などがあります。