金沢大学附属病院 リウマチ・膠原病内科

教室紹介

1.当教室の沿革と歴史

リウマチ・膠原病内科学講座の歴史は大正13年、大里俊吾教授が東北大学より金沢医科大学第二内科講座主任として着任したことに始まります。昭和24年国立金沢大学医学部設置を経て、昭和30年大学院設置に伴い金沢大学大学院医学研究科・内科系専攻・内科学第二講座(第二内科)と改組されました。昭和43年第二内科の黒田満彦先生が中心となって腎臓病を研究する研究室が立ち上げられ、その後を東福要平先生が引き継ぎ、当科を支える多くの教室員が入局しました。これに従い研究テーマは骨代謝、免疫学、さらにリウマチ学へと幅を広げ、現在のリウマチ・膠原病内科の礎となりました。東福先生の後を紺井一郎先生が引き継ぎ、平成18年に金沢大学全体の改組に伴い初代のリウマチ・膠原病内科長に就任、平成19年に川野充弘先生が科長を引き継ぎ、平成31年に金沢大学内科の臓器別再編が行われ、現在のリウマチ・膠原病内科が立ち上げられました。
講座の名称、枠組みは時代とともに変遷しましたが、「人を育て、我々も育つ」を究極の命題とする教室の方針は変わらず、スタッフ、専門研修医、初期研修医、そして、学生が一体となっての臨床医学を実践し続けています。

2.当科の特色 〜患者様・医療関係者の方へ〜

  • 北陸三県を中心に多くの医療機関から、診断困難な関節炎や発熱、治療に難渋する関節リウマチや全身性エリテマトーデス、強皮症、筋炎、血管炎、IgG4関連疾患、シェーグレン症候群などの患者様をご紹介いただいております。
  • 皮膚科、眼科、整形外科、放射線科、耳鼻咽喉科、腎臓内科、血液内科、呼吸器内科、小児科、病理などの専門家とも密に連携し、各専門家による幅広い視点、専門的で最新の医療が受けられるように心掛けております。
  • 地域連携にも積極的に取り組んでいます。遠方の方は、地元の病院と当科の間での医療連携が可能です。特に、珠洲市総合病院、市立輪島病院などに、専門医を派遣して定期的な外来を行い、地域医療の充実を図っています。
  • IgG4関連疾患、シェーグレン症候群に関して日本有数の経験症例数があり、専門的な見地から、診断と治療方針をご提案いたします。