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藤澤雄平先生のIgG4関連腎臓病における低補体血症に関する論文
「藤澤雄平先生のIgG4関連腎臓病における低補体血症に関する論文がModern Rheumatology誌に受理されました」 Hypocomplementemia is related to elevated serum levels of IgG subclasses other than IgG4 in IgG4-related kidney disease.
Fujisawa Y, Mizushima I, Yamada K, Yamamoto M, Saeki T, Matsui S, Tsuge S, Hara S, Ito K, Fujii H, Takahashi H, Nomura H, Kawa S, Kawano M.
Mod Rheumatol. 2020 Jan 13:1-8. doi: 10.1080/14397595.2019.1709942. [Epub ahead of print]
IgG4関連疾患の数多くの臓器病変の中でも、腎臓は高率に低補体血症を伴うことが知られています。当科の藤澤雄平先生は、当科で診療するIgG4関連腎臓病症例や、多施設より収集したIgG4関連疾患症例のデータを用いて、IgG4関連腎臓病において低補体血症に関与する因子を臨床病理学的に検討しました。その結果、病名にも冠されているIgG4分子よりも、むしろその他のIgGサブクラス分子(IgG1、IgG2、IgG3)が低補体血症に関与していることが示唆され、Modern Rheumatology誌に報告しました。 今後も引き続き、病変局所における免疫複合体形成やそれによる低補体血症が、IgG4関連腎臓病の病態形成・進展に与える影響などを検討していきたいと考えています。